『シャンプーのやり方がわからないって問い合わせが来てるんだけど一体なんて説明すればいいんだ!?』
シャンプーって皆さん自己流になってませんか?
なんとな〜くでシャンプーしてる方って多いと思います。
学校で習うわけでもないですしね。。
でもシャンプーのやり方って大事なんですよ。
間違えると頭皮にブツブツと湿疹ができたり乾燥してかゆくなったりしますからね。
今回は正しいシャンプーのやり方を美容師がだれよりもわかりやすく説明していきます。
ありがちな間違えたシャンプーのやり方【NG集】
間違えたシャンプーのNG集からみていきましょう。
- 熱いお湯で頭を洗う
- 安い高級アルコール系シャンプーを使っている
- しっかり予洗いをしていない
- シャンプーを泡立てずにそのまま頭につけている
- 力を入れてゴシゴシと頭を洗っている
- 気持ちいいから爪も立てて洗ってる
- すすぎ流しが10秒以内
- トリートメントを頭皮からベタベタつけてる
- 朝だけシャンプーしている
- 朝も夜もシャンプーしている
どうですか?
結構あてはまってるんじゃないですか?
もしこれ全部を取り入れたシャンプーを毎日していたらたいていの人は頭皮が荒れてトラブルになると思います。
まれに頭皮が異常に強い人もいますけどね。。
順番にいくつかピックアップしてみていきましょう。
熱いシャワーは頭皮の乾燥の原因!
寒い冬とかにありがちなんだけど寒いからと言って熱めのシャワーで頭を洗ってしまうと頭皮が乾燥してしまうんですよね。
これは皮脂が取れやすくなるのもあるけど皮膚の細胞内にある脂質や保湿因子がお湯で溶け出してしまうからです。
特に空気が乾燥する季節に熱いシャワー温度でシャンプーをするとかなり頭皮が乾燥してしまうので気をつけてください。
37℃前後がおすすめです。
ちょっとぬるいかな〜と感じるくらいが頭皮には丁度いいんですね。
高級アルコール系のシャンプーは頭皮にも髪にも良くない!?
市販で安く売ってるシャンプーの裏の成分表示を見てみるとラウレス硫酸Naがメインで配合されているものが多いと思います。
こういった高級アルコール系(石油系)のシャンプーは洗浄力も皮膚への刺激もとても強いので美容師としてはあまりおすすめできませんね。
ラウレス系を毎日使っていて髪の状態がいい人はあまり見た事がないです。
*パーマやカラーをしていない人や子供を除く
オレフィン(C14-16)スルホン酸Naといのもラウレス系が良くないと言われた頃に新しく配合されてきたものだけど洗浄力や刺激はラウレス硫酸系とそんなにかわらないです。
髪と頭皮の両方に優しいのはやっぱりアミノ酸系のシャンプーなのでちょっと高いけどいいシャンプーを使ってくださいね。
予洗いで頭皮と髪の汚れの7割は落ちる!?
シャンプーをつける前にお湯だけで髪や頭皮を洗う事を予洗いといいます。
実はこの予洗いをしっかりする事で髪や頭皮についたホコリや細菌や古い角質といった汚れは落ちるんですね。
ただ皮脂は脂なのでお湯ではおちないのでシャンプー(界面活性剤)で落とすというわけです。
後のシャンプーの泡立ちを良くするためにもシャンプー前の予洗いはしっかりとしましょう!
時間でいうと1〜2分くらいでOKです。
たまに5分とか言ってる人もいるけどあまり長すぎるのも良くないと思いますね
シャンプーはしっかりと泡立てた状態でベストになるように作られている!!
男性や子供でたまにシャンプーのボトルからシャンプーの原液を手にとってそのまま頭皮につけてしまう人がいるんですがこれは間違いです。
少しのお湯をシャンプーに混ぜ合わせて両手でクシュクシュっとしてから頭皮の髪の毛で泡立てていくのが正解!
良く手のひらの段階でモコモコに泡立ててるシャンプーのCMや広告をみるけど手で泡立ってる必要はないです。
ちょっとクシュクシュするくらいでOKです。
あとは髪の毛を使って空気も混ざることでどんどん泡立っていきます。
力をいれたり爪を立てて頭を洗うのはNG!
頭皮がかゆかったりしっかり洗ったほうがいいと勘違いしてゴッシゴシ頭を洗ってる人は結構多いと思います。
昔は結構美容室でもゴシゴシ洗うのが当たり前でしたけどね。。
頭皮は繊細なのであまり力をいれると細かく傷ついてしまうのでソフトに優しく洗うのが正解です。
*カラーリングの後のシャンプーはお店でもしっかりと洗います
まぁ、爪を立てるのは問題外ですね。
でも頭皮がかゆい時とかついつい爪で少〜しだけ掻いてしまいますよね?(^_^;)
でも頭皮は基本掻くこと自体がNGです。
すすぎが10秒以内だと意味がない!?
当たり前だけどやってしまいがちなのがこの「すすぎ残し」なんですよね。
例えば食器を洗う時に洗剤をスポンジにつけてしっかり洗うじゃないですか?
でも最後のすすぎが適当すぎて泡ごと残ってたらどうですか?
汚くないですか?
汚れ+合成洗剤ですからね・・・
食器ならまだいいかもしれないけど頭皮に汚れと合成洗剤が残ってしまったらかゆみや頭皮湿疹の原因になりますよね。
シャンプーは脂汚れと水をなじませているだけで全て流した時にこそ意味があります。
そもそも「シャンプー」という言い方が良くないんですよね。
「シャンプー」するっていうとシャンプー剤がメインな感じがしてしまいません?
シャンプーでゴシゴシしたからもういいや♪みたいな
だから本来ならシャンプーではなくて洗髪・・・
『その話、長いのかしら・・・』
というわけで10秒以内ではシャンプーの合成界面活性剤は流しきれません。
最初の予洗いと同じくらいの1〜2分を目安によ〜く洗い流してください。
トリートメントは頭皮につかないように!
これは間違えてる人は少ないと思うんですが、リンスやトリートメントといったものは基本頭皮につけてはいけませんね。
というのも髪の毛のコンディションを整える為に髪の毛に吸着するカチオン界面活性剤というものが配合されているからです。
このカチオン界面活性は皮膚に刺激が強いんですよね。
背中にニキビができやすいのもこのトリートメントの成分が原因の場合が多いです。
肌が強い人はそうでもないかもしれないですけど、弱い人はすぐに頭皮がかゆくなったり湿疹ができてしまうでしょう。
トリートメントは頭皮につけないようにしてください。
結局シャンプーは夜に洗うのがベスト!
シャンプーは朝でもいいの?
と聞かれる事があるんですが、思うんですよね・・・
夜寝る時に汗や皮脂が混じってホコリや細菌の死骸や排泄物もミックスされた状態で寝るのってどうなんだろう・・・
と。
普通に考えて衛生上よくないですよね。
頭皮は清潔で健やかな状態に保つ事が大事だと思います。
こういう話になると、
『大昔の人間は頭なんか洗っていなかけどハゲたりしていなかった』
といった事を言う方もいます。
でもですね、
知ってましたか?
太古の人類の体臭はものすごく臭かったであろう事を・・・
頭皮や皮膚も実際にはかぶれて荒れまくっていたであろう事を・・・
平均寿命が今よりも遥かに短くて白髪や薄毛になるまで生きる事が出来なかったであろう事を・・・
そして何より太古の人間の写真なんて1枚もないから実際に髪の毛や頭皮の状態がどうだったかなんて真相はわかるはずもないという事を・・・
私達は結局のところ・・・
『その話も、もういいかな。』
・・・、私達は結局のところ夜にシャンプーをしたほうがいいと思います。
- 寝る前にシャンプーで頭皮を清潔にする事で頭皮トラブルを防ぐ事ができる
- シャンプーのマッサージ効果でセロトニンが分泌されて質の良い睡眠や成長ホルモンの分泌につながる
- 臭くないので人に迷惑をかけない
- 朝シャンプーしてしまうと頭皮のバリア機能がないまま外に出ることになる
朝よりも夜に頭を洗った方がメリットだらけです。
ちなみに夜も朝もシャンプーしてしまうと頭皮の皮脂を取りすぎて乾燥トラブルになるか、乾燥した頭皮を守るためにかえって皮脂の分泌が多くなってしまうケースが多いようなのでおすすめできません。
基本は夜に1度洗うのが丁度いいでしょう。
乾燥肌やアトピー肌の場合はシャンプーの使用は3日に1回などに調節してお湯だけで汚れを落とすのがいいでしょう。
皮脂以外の汚れはお湯で十分に落とせます。
というわけで正しいシャンプー方法は!?
よくありがちなシャンプーの間違いをみてきました。
これで正しいシャンプーの方法が見えてきましたね!
そうです
- シャワーはぬるめのお湯で
- シャンプーはアミノ酸系がおすすめ
- 予洗いはしっかりと(1〜2分)
- シャンプーはしっかり泡立てる
- 優しく丁寧に頭を洗う
- 爪を立てるのは✕
- すすぎはしっかりと!(1〜2分)
- トリートメントは頭皮につけない
- シャンプーは夜寝る前に洗う
これが正しいシャンプーのやり方ですね!
ポイントはとにかく力を入れすぎない事と、しっかりすすぎ残しがないように念入りに流す事です。
あとは使うシャンプーはもちろん大切ですね。
乾燥肌、脂性肌など頭皮の状態は人それぞれなので自分に合ったシャンプーを使うようにしましょう。
それから美容師はなかなか面と向かって言いづらいんですがあまり安いシャンプーは使わない方がいいですね。
それにしても誰よりもわかり易かったですね!?
そうでもない?
とにかくさっそく今日から正しいシャンプーを意識してみてくださいね。
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