「ちゃんとシャンプーしてるのに頭がかゆい・・・」
「いいシャンプーを買ったのに地肌が痒いなんてありえない・・・!」
きちんとシャンプーをしているのに頭皮がかゆい時ってありますよね。
僕は頭皮が敏感なので頭皮がかゆくなりがちなので良くわかります。
シャンプー後に頭皮が痒くなる原因や対策について書いていきます。
*文字数多めでちょっと読むの大変だけど読んでみてください
シャンプーしてるのに地肌がかゆい原因は?
シャンプーをしているのに頭皮が痒いという事は大きく分けると
- 皮膚が乾燥してかゆい
- 皮脂が残っているせいでかゆい
- アレルギー反応でかゆい
この3つのどれかが考えられます。
皮膚が乾燥してかゆい場合
乾燥で痒い場合はたくさん原因が考えられます。
その中でも1番多いのが「洗浄成分が強すぎてバリア機能を壊してしまっている」という場合。
シャンプーが皮膚のバリア機能を壊す
硫酸系やスルホン酸系のシャンプーは洗浄力が強すぎるので繰り返し洗っていくとある日を境に急に頭皮が乾燥してくるケースは多いです。
頭皮は通常皮膚表面を厚さわずか0.02mmの角質層とその表面を覆う汗と皮脂が混ざった皮脂膜で守っています。
このコンビが外の紫外線・乾燥・細菌といった刺激から皮膚を守りつつ、皮膚内部の水分を閉じ込める働きをしています。
すごく簡単に言うと、皮脂膜と角質内の脂質(セラミド)をシャンプーの洗浄成分が奪いすぎる事で守るものがなくなって刺激にさらされている状態が乾燥によるかゆみです。
もう1つありがちなのは「シャンプーのすすぎ残し」です。
皮膚に残ったシャンプーが痒みの原因に
例えば「私はアミノ酸の高いシャンプーを使ってるのに痒くなる・・・」という人もいます。
これはシャンプーのすすぎが10〜15秒くらいで終わってしまう人に多いパターンです。
アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分にはコンディショニング効果も高いんですが、コンディショニング効果が高いという事は皮膚にもくっつきやすくて肌に残りやすいというデメリットもあるという事なんですよね。
アミノ酸系は低刺激なのは間違いないんですが肌に残ってしまった場合は皮膚細胞を刺激するので頭皮のバリア機能を壊してしまったり痒みやかぶれの原因になってしまいます。
同じ様な理由でコンディショナーが頭皮についてしまう事ですすぎ残しがあり頭皮が痒くなってしまうパターンもよくあります。
お湯の温度が高すぎる
お湯の温度が高すぎると皮膚は乾燥してしまいます。
一般的に40℃を超えると角質層のセラミドや皮脂膜がバターがお湯で溶けるのと同じような要領で流出してしまい乾燥やかゆみを引き起こします。
特に冬は寒いのでついついシャワーの温度を上げてしまいがちですが38℃くらいのぬるめが1番いいでしょう。
ちなみに当然ですがしゃわーやお風呂の温度が高すぎると身体も乾燥して痒くなるので注意してください。
皮脂が残ってるせいでかゆい場合
皮脂が多い人の場合(特に男性に多い)洗浄力の弱すぎるシャンプーを使いなおかつ洗い方が雑すぎると皮脂をとりきれなくて痒くなるというケースもあります。
皮脂は24時間以上経過すると酸化して「過酸化脂質」になりこの腐った脂である過酸化脂質の影響で皮膚がかぶれて痒くなるという仕組みです。
たとえばベタイン系がメインなシャンプーは洗浄力が弱くてコンディショニング効果も高いので乾燥肌には丁度いいんですが脂性肌な人が使うとベタベタしがちです。
皮脂は適度に落として清潔に保つのが大事というのはこういうところですね。
アレルギー反応やその他の成分によるかゆみ
シャンプーのアレルギーで多いのは精油や◯◯エキスや〇〇オイルといった天然成分です。
ここのところずっとオーガニックシャンプーブームなので30種類のオーガニックオイルだとか1番すごかったのは100種類くらいのオーガニックエキスが入っているシャンプーもありました(笑)
種類が多いとそのぶん何に反応して痒くなるのかわからないので敏感肌の人にはオーガニックシャンプーは合わないかもしれませんね。
その他でいうと、最近のシャンプーはほとんどがノンシリコンシャンプーなんですが、被膜成分が入っていないシャンプーは毛が絡まりすぎてシャンプーとすら呼べないので必ずシリコン以外の皮膜成分が入っています。
だいたいはポリクオタニウム-10(カチオンカセルロース)です。
このカチセロが多く配合されている場合トロトロした感触があるんですがそれに反応して痒みがでる場合もごく稀にあるようです。
あとは防腐剤やアルコールの刺激による場合もあるでしょう。
試してみて欲しい痒み対策
乾燥タイプの痒みの場合
乾燥タイプの痒みの場合にまず試してみてほしいのは
- お湯はぬるま湯で
- アミノ酸系のシャンプー(硫酸系やスルホン酸系の入っていないタイプ)を使う
- 優しく洗いしっかりと流す
この後になんでもいいので化粧水を頭皮につけてなじませて保湿するという方法。
顔が乾燥したら化粧水や乳液で保湿しますよね?
頭皮も同じ皮膚なので乾燥するとかゆみやフケの原因になります。
さらに乾燥が続くと頭皮が乾燥しすぎないように皮脂が過剰に分泌される事で皮脂を食べる最近も繁殖しやすく結果的にますます痒くなるという悪循環に。
当店だとアジュバンのRe:エミサリーローションというのが保湿に最適なんですが、なければドラックストアで安く売ってる天使の美肌水みたいな水+グリセリン+尿素だけのシンプルな化粧水でもいいでしょう。
とにかく肌質にあったシャンプーに変える事と保湿する事を試してみてください。
頭皮の角質層が崩れてしまっている場合はすぐには良くならないので2〜3週間続けながら様子をみたほうがいいです。
脂性タイプのかゆみの場合
皮脂の洗い残しがある場合はもう少し洗浄力のあるシャンプーに変える事と丁寧に時間をかけて洗う事ばまず大切です。
試してみてほしいのはスカルプオイルやソンバーユのような馬油を入浴時に頭皮に揉み込んでから湯船につかりそのまま10分くらいオイルパックをした後にしっかりとシャンプーをする方法です。
メイククレンジングの要領でオイルや馬油によって皮脂を浮かせてスッキリと洗浄する事ができます。
シャンプー後は化粧水や頭皮用のローションで皮膚の保湿をするといいでしょう。
皮膚が乾燥するとよけいに皮脂の分泌が多くなるからです。
アレルギーや敏感肌の場合
アレルギーや敏感肌の人の場合が1番難しいんですがまずは皮膚科にいってきちんと何にアレルギーがあるのか検査をしてもらうことをおすすめします。
そしてシャンプーは僕の経験からいうとこういったタイプの人の場合は固形石鹸でシャンプーしたほうがいいかもしれません。
固形石鹸といっても色々あります。
固形石鹸は弱アルカリ性で洗浄力が高すぎて髪がキシキシする事と石鹸カスでゴワゴワする事がネックなんですが
- 牛乳石鹸(赤箱)
- 馬油石鹸(ソンバーユ)
- オリーブオイル石鹸(アレッポ)
このへんの石鹸は作りもよくて皮脂をとりすぎないように工夫がされているのでいいんじゃないかと思います。
石鹸で頭を洗う場合は酸リンスも必須なので必ず水とクエン酸等で酸リンスを作って使うようにしてください。
クエン酸リンスの効果や作り方、注意点についてまとめました。
まとめ
シャンプーをしてるのに頭皮が痒くなる原因はたくさんあります。
そのなかでも直接的な原因になる事は今回書いた事が多いでしょう。
間接的な原因としてはそもそも頭皮のターンオーバーが乱れているとか精神的なストレスだとかそういった原因になります。
でもそれってちょっと判断しづらいんですよね。
まずは今回書いた対策を試してみるのがいいかなと思います。