地肌ケア

頭皮の皮脂は悪者!?抜け毛と皮脂膜の関係を美容師が説明します

 

頭皮の皮脂の汚れは悪いものだからゴシゴシ洗ってしっかり毎日キレイにしなちゃだめよね!?

確かによくTVや雑誌なんかでも頭皮の毛穴を拡大して毛穴に脂が詰まってる画像ってありますよね?

見てしまうとなんとなく、

 

『頭皮に皮脂があると毛穴が詰まって薄毛になるかも・・・』

 

と思ってしまいますよね。

 

でも本当に皮脂は抜け毛や薄毛の原因なんでしょうか?

 

頭皮の皮脂や抜け毛の原因について説明します。

頭皮を守っているのは皮脂膜

そもそも皮脂ってなんの為に分泌されるのか知っていますか?

実は皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混じった酸性の皮脂膜が皮膚を覆う事で天然のバリア機能の役割を果たしているんですね。

この皮脂膜がないと日差しによる紫外線の影響をもろに受けてしまいます。

紫外線って強力な酸化力があります。

直射日光が当たったポスターなんてすぐに色あせてしまいますからね。。

 

それに酸化ストレスは白髪や薄毛の原因になります。(後ほど詳しく説明します。)

 

皮脂膜がないと頭皮の水分も蒸発してしまいすぐに乾燥してしまうんですよね。

頭皮の潤いというのは髪を作っている毛母細胞や毛包幹細胞を守るためにも大切です。

皮脂を取りすぎると頭皮トラブルの原因になりやすい!

まるでアカこすりでもするように頭皮をゴシゴシとしつこく洗う方がいます。

でも現在ではそれはあまり頭皮には良くないというのが常識です。

石油系の洗浄力の強いシャンプーならなおさらNGです。

*ラウレス硫酸Naやオレフィンスルホン(C14−16)酸Naなどが配合されているもの

頭皮の皮脂膜を根こそぎ剥がしてしまうからです。

熱いお湯だとよけいに頭皮が乾燥してしまうので特に注意が必要です。

 

皮脂を取りすぎて皮脂膜がなくなった状態の頭皮は外部からの刺激をもろに受けてしまうんですよね。

紫外線や空気の乾燥や細菌によって痒みやかぶれや炎症を起こすようなトラブルが起きやすくなります。

 

シャツを1枚来ているのと裸なのだと全然ちがいますよね?(防御力的に)

 

そういう事です。

 

ちなみに朝シャンをすると薄毛になりやすいといわれる理由の一つは、シャンプーした直後に外に出ると頭皮がむきだしなので、紫外線のダメージをうけるから分け目付近が薄毛になりやすいという事です。

潔癖症のように頭皮をさっぱり洗って除菌すると一見清潔で良さそうだけど実は頭皮には良くないんですね。

皮脂が抜け毛の原因になる場合

わかったわ!じゃ、シャンプーはしない方がいいのね!?

そういう極端な考えの人が多いんですが、頭皮の皮脂にもバランスというものが必要です。

確かに頭皮を守ってくれる皮脂膜はありがたい存在なんですが

時間が経って腐ってしまうと逆に頭皮を攻撃したり細菌が異常に繁殖してしまう原因になります。

時間が経って酸化してしまった皮脂の事を過酸化脂質といいます。

 

この過酸化脂質はちょっと要注意なんですよね・・・

 

過酸化脂質や酸化ストレスという要因は髪の毛を作っている毛母細胞にも悪影響をあたえて成長期の髪を無理やり退行期へと移行してしまうことが研究でもわかっています。

髪の毛の成長期は通常2〜6年間あるんですが、それが途中で退行期に入ってしまうということはしっかりとした毛が育たなくて細い毛や抜け毛が目立ってくるという事です。

さらに白髪は頭皮の酸化ストレスと深く関わっている事がわかっています。

単に「酸化」と言っても身体の内側からの酸化と外側からの酸化がありますが今は外側の話です。

紫外線によって頭皮の細胞や皮脂が酸化する事で頭皮の少し下側にあるバルジ領域という場所にある毛包幹細胞色素幹細胞やそれをとりまく17型コラーゲンに悪影響を与えます。

髪の毛のメラニン色素を作り続けるには毛包幹細胞と色素幹細胞の両方が活性化している必要がある説だとか、色素幹細胞をリードしているのは毛包幹細胞だから毛包幹細胞の方が重要だとか・・・

はたまた17型コラーゲンこそが幹細胞の維持に欠かせない存在なので17型コラーゲンこそが最も重要であるとか・・・

正直、最終学歴が美容専門学校な僕にはどれが一番正しい情報なのかは判断できるわけがないんですが、1つだけはっきりしている事があります。

 

時間の経った皮脂が酸化して過酸化脂質になってしまったら痒みや炎症といった頭皮トラブル以外にも抜け毛・薄毛・白髪といった悩みの進行を早めてしまうぞ!

という事です。

例えるなら豆乳はイソフラボンも豊富で身体にいいですけど、腐った豆乳を飲むのは害しかないという事です。

皮脂が必要以上に悪者扱いされる理由

というわけで皮脂は必要。でも古くなった皮脂は不要という事がわかりましたね?

でもどうして

『皮脂は悪者だから根こそぎ取り除くべし!!』

というイメージが植え付けられたんでしょう?

 

不思議ですよね〜

 

それは簡単な話でそういう悪者設定しておいて

>>それを排除した商品はこちらです!

↑というのが一番簡単な商法だからですね。

 

皮脂をしっかり取るって単に安い石油系の界面活性剤でもできる事で、それにエタノールなんかでスッとするのもプラスしてあげれば簡単に頭皮ケア用のシャンプーや頭皮の育毛トニックのベースができてしまうんですよね。

それに頭皮に残った脂の画像をみれば誰だって気持ち悪くなってなんとかしたいと思いますよね?

多くの場合それは逆効果です。

*ちなみに低刺激で洗浄力の優しいシャンプーを使って優しく丁寧に洗うだけでOKです。

 

セールストークやセールスライティングの王道は悪者を作り上げて『ノン○○!』『○○フリー!』といった形です。

単純だけど恐ろしく効果のあるキャッチフレーズなので皆さんも気をつけましょう。笑

【結論】丁度よい皮脂のバランスを保つのが大事です

頭皮の皮脂は皮脂膜として頭皮を守る為に必要なものであると同時に古くなり酸化した皮脂は頭皮トラブルや薄毛、抜け毛、白髪といった悩みの原因にもなります。

皮脂の分泌量は人それぞれなので生まれながらに皮脂量が多い人もいれば少ない人もいます。

ただ、肥満気味、お菓子や脂っぽいものが好き、運動不足、睡眠不足、ストレスでイライラしているといった事も頭皮の皮脂が多くなってしまう原因なんですよね。

頭皮がベタつく場合はそういった生活習慣を見直してみるのが重要かもしれません。

 

シャンプーはやっぱり石油系(高級アルコール系)で頭皮を洗うと皮脂を取りすぎて頭皮が乾燥してしまいます。

そうすると

『乾燥した頭皮を守るためにより多くの皮脂を分泌しよう!』

という性質があるので良くありませんね。

シャンプーは毎日の事なので少し高くてもアミノ酸系の肌に優しいシャンプーで優しく洗う事を心がけてください。

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