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【和漢彩染】和漢カラーのデメリットと注意点について*初めての方必読

和漢カラーを試す前に大事な話をします・・・

和漢彩染を使った和漢カラーは白髪も染めつつ傷まない・しみない・臭わないと40〜50代からの髪の悩みをまとめて解消できるとても良いカラーなんですが、もちろんもメリットがあればデメリットもあります。

今回は和漢カラーのデメリットについて説明します。

目次

和漢彩染はあまり明るくする事ができない(重要)

和漢カラーは基本的に髪を明るくする事ができません。

和漢彩染の粉には髪を明るくするためのアルカリ剤が一切入っていないからです。

和漢彩染はこんな感じのパウダーなんです。

このパウダーは小麦粉・コーンスターチ・和漢エキス・染料でできていてアルカリは一切入っていません。

なのでアルカリによる髪のダメージがないんですね。

ちなみに通常のカラー時に使用する過酸化水素も使用しません。

パウダー+お湯が基本です。

つまりもともとの髪の色味を削る作用がないので明るくはならないというわけですね。

白髪を染める場合は白髪にも染まるパウダーを使います。

こういった粉です。

白髪に染めるって事は白いものを茶色くするわけだからそもそも明るくなるわけがないんですね。

和漢彩染で全体的に少し明るく染めたい時

ではどうやって少し明るめに白髪染めをしているのかというと、

和漢彩染には専用の「LUC」というリフター(アルカリ剤)があります。

根元の黒い部分に対してはこのLUCというリフターと先程のパウダーをミックスして黒い髪を明るくしつつ色味を入れるように調節しています。

ここでは過酸化水素も使用します。

6とか8とか10というのは明るさの明度ですね。

「じゃあ結局傷むじゃないのよ・・・」

そう思う方の場合は明るくする事を諦めてパウダーだけで染める事をおすすめしています。

明るくもしたいけどアルカリを少しも使わないという事は今のところ難しいと思います。

というか無理でしょう。

実際には和漢カラーのリフターはアルカリ量も通常のアルカリと比べると1/10くらいという事なので刺激はかなり少ないとは思います。

頭皮にできるだけ負担をかけない様に過酸化水素もできるだけ6%だけではなく3%とのミックスにしたり頭皮の刺激を緩和する和漢エキスをミックスしたりといろいろ工夫はしています。

4年ほど僕と当店スタッフのマイココと2人で数え切れないほど和漢カラーで染めてきましたが根元のリフターで「頭皮の刺激」を感じる方は数名いらっしゃったくらいです。

根元の髪のリフターによる「髪のダメージ」を感じる方はたぶんいないんじゃないかと思います。

なぜならリフターを使って染めるのは根元の1回だけで次回からは根元の新しく生えてきてる白髪にだけリフターを使って毛先はパウダーのみで染めるからです。

ホワイトといういわゆる色味の無いクリアもあるのでこれと他の色味をミックスする事で暗くせずに和漢特有のハリ・コシが毛先にはチャージされていきます。

とは言っても和漢カラーって髪が明るくなりやすい方はわりと明るくなるんですが、髪がもともと太くて黒々としている方だと同じような薬剤を使っても全然明るくならない場合もあります。

和漢カラーは明るくできない事もないけど明るくするのが得意ではないです。

和漢カラーは色味にこだわるのは難しい。特にアッシュとか

和漢カラーは髪のもともとの色味を削らないから髪が傷まないし色持ちもいいんですね。

髪の色味にこだわるという事は髪のもともとの色味を削る(漂白する)という事なんです。

例えば白い紙にクレヨンで色を書くとしたらどんな色もそのままの色で書けますよね?

でも紙が例えば・・・

こうなってくると実際のクレヨンの色とは違う色になりますよね?

色はかならず素材の色(アンダーカラー)の影響を受けるからです。

なので色をはっきり出すカラー剤の場合は髪の毛のもともとの色味を削りながら色味を入れる事を同時にしています。

落ち着いた色に染めたあと2週間くらい経ったらキンキンに明るくなった経験ないですか?

それくらいキンキンになるまでベースの色を削るといろいろな色味を出すことがきます。

そのかわり、かなり傷みます

若い子の髪が傷んでいるのは、まぁ仕方がないかなと思うけど

大人の女性がパサパサな髪だとどうでしょう?

やはり疲れてみえたり品がなくみられるので避けたいところですよね。

色味にこだわるあまり髪質がパサパサしてしまうのはどうなのかなと思います。

和漢カラーは髪のもともとの色味をそんなに削らないので赤みが強い髪の場合、いくらグリーンやブルーで赤みを抑えてみてそんなにアッシュっぽくはなりません。

一応和漢彩染には各種の色味は揃っているんですがはっきりとした色味ではないです。

和漢カラーは色味にこだわる人には向いていないですね。

「髪が多少傷んでもいいから好きな色に白髪染めをしたい」

「自然な色でいいから髪を傷めずにきちんと白髪染めをしたい」

和漢カラーというのは基本的に後者に向いているカラーリングです。

和漢カラーにはジアミン染料が含まれています

和漢カラーは間違いなく他のアルカリカラーに比べると頭皮にも髪の毛にも優しいヘアカラーなんですがジアミンは配合されているのでジアミンアレルギーがある方は染めないように注意してください。

ジアミンアレルギーのある方には天然ヘナやノンジアミンカラーなどに精通しているサロンに相談する事をおすすめします。

当店ではヘナやノンジアミンカラーやヘアマニキュアは行っていません。

繰り返しになりますが、和漢カラーはジアミンアレルギーの人は染められません。

和漢カラーは材料代が高い

和漢カラーは通常のヘアカラーよりも値段がどうしても高くなってしまいます。

材料コストが高いんですね。

コストの高さや調合の複雑さと面倒さゆえに扱うサロンが少ないほどです。

「安くてしっかり染まって髪もツヤツヤになる白髪用のカラーってないの?」

これがなかなか無いんです。

むしろあったら教えてください。そっちのほうが絶対に良いので。

それでも和漢カラーで毎月染めているお客さまは

「+トリートメントをしないでこのハリツヤなら納得」

と言ってくださっています。

というか、かなり頑張って負担がかかりすぎない料金設定にしています。

カット+和漢彩染通常12,650円 → 10,450円

正直ちょっと値引きしすぎてるなぁ・・・と思うんですが、しばらくはこの価格で提供していきたいと思います。

とにかく和漢カラーは通常のカラーに比べてかなりコストが高いです。

明るさや色味にこだわる方は普通のアルカリカラーのほうがおすすめです

和漢カラーは傷まないのが魅力だし頭皮の刺激も少ないから喜ばれる人からはかなり喜ばれるんですが、

  • 白髪を染めつつ髪を明るくしたい
  • 白髪を染めつつ髪の赤みを完全に消したい
  • 白髪を染めつつきれいなアッシュ系に染めたい
  • なにが何でも明るくしたい

こういった要望がある方の場合だとなかなか上手くいかない事が多いです。

結局何度かお直しをしなければならないケースやそれでも満足いく仕上がりにはならない事が多かったんですよね。

なので明るさや色味を優先する方にはアルカリカラーをおすすめしています。

言い方を変えると明るさやアッシュなどの色味にこだわる方の和漢カラーはご遠慮願います。

和漢カラーは基本的には髪の色味や明るさにこだわる方ではなくて

  • 白髪をこまめに染めたいけど、頭皮のダメージが心配
  • 髪がパサパサするのが嫌でツヤツヤな髪になりたい
  • 髪にハリ・コシが欲しい
  • 少しでも髪や頭皮に優しいもので白髪染めを楽しみたい

という方にぴったりなヘアカラーです。

白髪と髪のダメージで悩んでいる方には一番おすすめなカラーリングです。

和漢カラーのデメリットを理解した上で和漢カラーのハリ・ツヤを楽しんでください。

オオニシ シュウイチ
サロンオーナー
白髪や髪のパサつきといった大人女子の悩みを解消するエイジングケアが得意。基本的におとなしい性格です。美容師歴20年くらい。ネコとパンダが好きです。
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